壱岐・対馬 第4報



    烏帽子岳より浅茅湾を望む                      壱岐厳原の万松院の石段

4月30日湯の元を出て対馬厳原港に向かう、昨日までの荒れた海が嘘のようなベタナギ、厳原港は混んでいると漁師さから聞いていたので一つ西の久田漁港に泊める。レンタカーで観光に出かける、先ず対馬民族資料館を訪ね朝鮮通信使来朝の頃の歴史を知り、初代藩主宗家の活躍ぶりからその菩提寺のある万松院を訪れる、日本三大墓所の一つと言われるだけあって壮大なものでした。夜はパブリックハウスばってんにて刺身定食、鰤の刺身はとてもおいしかった。ここはコインランドリー、スーパーも近くにあり便利なところです。

5月1日朝から霧が深い、後日通る万関橋を見に行く、日本海軍が日露戦争の時作った水道で非常に狭い海峡です。対馬空港のレストランロワールにて昼食、近くの根曾古墳群を見学、帰りは対馬グランドホテルにて温泉に入る、1000円と高かったが貸し切りでした。真夜中稲光で目がさめる、ものすごい雷と土砂降りの雨でした、寒冷前線の通過です、

5月2日きょうも強風波浪注意報が出ています、もう1日観光をする事にしました、ヨットから歩いて10分程の所に新しく出来た観光物産館とレストラン発見、早速昼食を頂く。ここのお姉さんがとても親切な方で烏帽子岳とヒトツバダゴの花が満開で是非見ていきなさいと薦めてくれる。一緒に記念撮影までしてしまいました。烏帽子岳では偶然浅茅湾で民宿うむぎをやっている方と知り合い、船を泊める桟橋も有るから寄っていくように言われる。

対馬の道は曲がりくねってアップダウンが多く中々目的地に着きません、とうとう北端まで行く事は出来ませんでした。6時間レンタカーに乗りずめで降りたのは烏帽子岳に登った30分だけでしたが、山道になれている私でも疲れました、しばらくは目をつむると景色が走馬灯のように動いていました。対馬は車で行くより船のほうが早いと聞いていましたが本当でした。ヨットに帰ると隣りにイカ釣り船が泊まっていて、スルメイカを3ばいも頂いてしまいました。夜は漁師さんをコーヒーに呼んで遅くまで海の話しを楽しみました。

対馬の人は言葉使いもやさしく皆さんとても親切です。

5月3日久田港を出て浅茅湾に向かいます、まだうねりが残っていて波も2m位ありましたが強風は収まりまずまずの航海でした、万関橋では大勢の観光客がヨットに手振ってくれました。浅茅湾に入ると海面は湖のように静かです、一つの入り江を選んでアンカーを落としました。新緑の山々が海面までせまってヨットを取り囲んでいます、聞こえてくるのは鳥の鳴き声だけです、まるで桃源郷に居るような気分になりました。昼食を済ませ暫く休んでからアンカーをあげようとしましたがウインドラスが動きません、仕方なく45ポンドのCQRとチェーン20mを人力で巻き上げました、しばらくは物が言えませんでした,私の体力もこれが限界のようです。

民宿は浅茅湾の卯麦の一番奥にありました、桟橋は7,8mと小さく海底には真珠小屋のアンカーロープが走っています、ロングキールが幸いしてなんとか着岸できました、海底をみるとロープがラダーにあたっています。ここでは対馬の郷土料理の数々をご馳走になりました、地鶏のいりやき、六兵衛(サツマイモのでんぷんでつくったソバ)、脂の乗ったヨコワの刺身、雲丹などでした。 5月4日 浅茅湾をでて対馬最後の港、南端の豆酸(つつ)港に向かいます,ここは昔は対馬で一番栄えた港だったそうです。テトラポット前の岸壁に横着けする。明日は平戸に向かいます。


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