壱岐・対馬 第7報



    笠沙恵比寿デッキにて                       山川港フェリー桟橋のセレナ

5月16日 長崎出島を出航して天草諸島の大江港に入りました、初めての港でしたが非常に静かな港で船の揺れも殆ど有りませんでした。

5月17日大江港を出て甑島の里港に向かいます、途中より風強まる、このあたりは潮流がきつく船は時々流されそうになる。里港では早速ホテルの温泉に入りに行く、茶色のしょっぱい温泉でしたが疲れが取れました。午後より南の風が強くなる、ここは風の里と言われるくらいいつも強風がふいています。明日は雨で強風波浪が出ているので出航を取りやめる、増し舫をして強風に備えるも船は絶えず前後左右に揺れている。ケッジアンカーを打つべきでしたが後の祭、夜中2時間置きに起きてロープやフェンダーの様子を見るため起きて殆ど眠れなかった.明くる日は朝から土砂降りの雨、なにも出来ないので半日ラジオをきいていました。ラジオもイタリア語講座、俳句、音楽、代数、はてはバーコードの読みかた等色々のものをやっていて結構退屈しませんでした。

5月19日 甑島7時出航するも昨日の影響で2m少しの浪があり風は真追ってで25ノット、スピードはでるのですがローリングがきつく疲れました。正午には野間池漁港の笠沙恵比寿に着く、立派なポンツーンがあり海の博物館、レストランもあり素晴らしいところです。料金も一泊2000円で艇長の入館料、入浴料、電気、水道代込みと言う安さです.お風呂も見晴らしのよい2階にあり早速入ってきました。夜にはマネージャーの仮山さんとヨットブルーウィンドの山根さんをコーヒーにお誘いして歓談する。又ここには世界一周した垂乳根の資料館もあり興味深いものがありました。

5月20日 野間池を出て鹿児島先端の山川港に向かいます、ここでは使われなくなったフェリー桟橋に泊めました、フェリー用のフェンダーが未だ着いていて桟橋に渡るのに一寸大変でした。 コーヒーが飲みたくて喫茶店を探すもスナックばかりで見つからない、やっとコーヒーの看板のかかったラーメン屋を見つけて入り、あまり期待もせず注文する。耳の遠いオババがちゃんと豆を引いてサイフォンでいれてくれる、飲んでみると中々の味。話してみると以前は喫茶店をやっていたが若者が居なくなり、仕方なくラーメン屋を始めたとのこと。今この辺に居る若い人はインドネシアか中国がフィリッピンとの事、インドネシアの男が鰹を獲ってきて中国人の女がなまり節を作っているそうです。しばし国際問題,少子化問題などを論じつつ世間話をして船に戻る。

5月21日 山川港をでてロケットで有名な内之浦に向かいます、佐多岬では潮に乗り10ノットオーバーでローリングが激しい、両手両足をふんばっていないと投げ飛ばされそうになる、家内一寸油断した隙にコックピットに転げ落ちる、たいした怪我も無くホットする。ここでは目の前にある瀬里奈で夕食、ここの刺身定食は抜群に旨い。地元の人達がここにヨットを泊められるような施設を作る運動をしているそうです、早速記帳する。帰り際にご主人より自家製のなまり節を頂く。

5月22日 今日は雨の中の出航、都井岬付近は波が悪くローリング激しい、日南海岸も霧の為視界悪く良く見えない、レーダーを久しぶりに使用、何とか8時間30分かかってサンマリーナ宮崎に着く。ここで給油しようと思っていましたがポリタンクで運ぶ以外だめと言われあきらめる。地元のヨットマンアミーゴの磯貝さん、津のヨットユキカゼの久村さん来艇する、ユキカゼは23フィートでトカラまで行ってきたそうで大変だったそうです。

5月23日 宮崎をでて九州東岸を北上細島に向かいます、今日は海も静かで太陽も輝き絶好のヨット日和です、こんな日はめったに有りません、セレナも風をはらんで順調に走っています。いつもの保安庁の船の前に泊める、今日は大潮で最干でしたので岸壁が高くバウから飛び乗って舫を取り大変でした。


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