本州・北海道一周 第10報





6月11日
午前5時稚内を出て枝幸に向かう、宗谷岬までは潮に乗り風も後ろからで、最高10ノットのスピードが出る。岬を廻ってからはクローズの風20ノット、時々 30ノットのブローがあり波も2mと高くなりパンチング、ローリングが激しい。9時間30分かかってやっと枝幸に着く、ここでは6年前に友達になった能澤 さん早速シャケ,毛蟹、タコ、サンマ等持ってきてくれるが、冷凍庫が故障中なので宅急便で自宅に送る。 相変わらず風が強い、枝幸名物だそうです、増しも やいをして風にそなええる。

6月12日
早朝より強風、30ノットオーバーのブロ-あり船は岸壁に押し付けられて傾いたまま、漁船のロープが出ているのでサイドにアンカーも打てず、フェンダー9 個を総動員して船を守る。船の中にはとても居れないので、能澤さんに隣町の歌登の温泉に連れて行ってもらう、露天風呂は緑に囲まれて風も無く港とは別世界 です。堤防を強風に吹き飛ばされそうになりながら、傾いた船に戻る。

6月13日

予想に反して風が止んでいる、5時15分ブローの合間をぬって出航する、暫くは風もあったが海静かになる。7時間足らずで紋別に着く、以前泊めた突堤に泊 めるも保安庁から流氷タワーのある船だまりに泊める様指示され移動する、紋別ヨットクラブの上森さんの指示に従い梯子のある場所に横着け、成田さんもやい を取ってくれる。上森さん車を貸してくれ、温泉、コインランドリー、スーパーで買い物等をする。夜は紋別ヨットクラブのメンバーがバーベキューパーティを 開いてくれる、タラバ、ズワイ、イカ、焼き肉などお腹一杯頂く。最後はセレナにてコーヒーブレイク、四方山話しで時の経つのも忘れる。

6月14日
紋別より網走に向かう約7時間の航海、ベタナギ追い潮の楽な航海でした、網走では大高さん、中野さん出迎えてくれる。大高さん銭湯まで送ってくれる、帰り 6年前に寄ったジャズ喫茶デリカップに立ち寄り、ジャズピアノを聞きながらコーヒーを飲み至福の時を過ごす。

6月15日
朝より雨、退屈していると中野さんがソバを食べに誘ってくれる。山の中の一軒家で美味しい手打ちソバを頂く。流氷資料館に連れて行ってもらいー20度を体 験、可愛いクリオネを見る、餌を取る時のすばやい動きに吃驚する。次に網走監獄見学に行く、北海道開拓の歴史がここにある事を知る。隣に停泊していた蟹船 より今朝取れたての大きなズワイ蟹を3匹も頂く、今晩のおかずはズワイ蟹の刺身、ボイル、焼きと贅沢な物になりそうです。大高さん山でとれた行者ニンニ ク、山いも、羊蹄山の涌き水で作った氷等持ってきてくれる。夜には中野さん温泉に連れて行ってくれる、Caイオンを含んだ温泉で体がとても温まりました。 帰りにヨット仲間がやっているお好み焼き屋八点鐘に行き、ヨットの話で盛り上がりました。

6月16日
早朝5時雨の中網走出航する、時々霧が出て視界200m位となる,潮に乗り8ノットキープ、ルシアの風(羅臼岳と知床岳の間から吹きつける強風)も吹か ず、お昼頃知床岬に着いてしまったので羅臼まで行くことにする。心配していた知床岬越えもベタナギ状態で11時間で羅臼に着いてしまいました。漁協近くに 泊めようとしたら、今日は羅臼祭りで花火を揚げるので新港に泊めるように言われる。漁港荷揚場には屋台が立ち並び、大勢の人々が集まっています。私達も久 しぶりでお祭り気分を味わい、屋台で焼き蕎麦、イカ焼き、タコ焼き、串焼き、蟹汁等を食べました。夜には直ぐ近くで打ち上げ花火が上がり、30分ばかり花 火ショウを楽しみました。

6月17日
羅臼5時30分出航、最初波悪くローリング激しいも根室に入る頃より、風波も収まり7時間で根室に着く。ここではサテンドールの山崎さんに大変お世話にな る、停泊場所を確保してもらい、先ず給水,給油済ませ港の一等地に船を泊める事ができました。山崎さん次の寄港地落石港を見に連れて行ってくれる。

6月18日
今日は休息日、山崎さんコインランドリイ、スーパー、温泉に連れて行ってくれる。納沙布岬まで行きコンブ漁のオレンジの浮玉を確認する、このあたりがガス もかからず北方領土がはっきり見えるのは珍しいといっていました。夜は回転寿司花まるで夕食、3人でお腹一杯食べて5000と格安でした。明日はいよいよ ロシアとの国境近くを通過する緊張の航海です。

写真は納沙布岬の灯台と平和の塔
      
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